生ごみや、畜産系の廃棄物、食品工場の残渣、し尿などを『資源』として使うシステムをもっと世の中に普及させたい！との思いから、この会社を設立しました。
どうしても日々発生する、処理しないといけない、生ごみや、排泄物や、そんなものがエネルギー源になるというのはすごい未来のお話のようですが、実際にはそんな取り組みがあちこちにあります。
例えば、牛糞や鶏糞は結構ちゃんと堆肥化されていて、農業肥料として使われている。でも、日本ではし尿や、生ごみはほとんどが燃料や電気を使って処理されています。
メタン発酵は、含水率の高い有機性廃棄物を分解して、メタンガス（エネルギー）を利用でき、残渣は肥料として使うこともできる一石二鳥（メリットは二鳥どころではないと思っていますが）のシステムです。ただ、そのサイクルをうまく回すためにはメタン発酵という機械装置のシステムだけでなく、社会システムの整備や長期的な視点が必要です。例えば家庭の生ごみの場合なら、生ごみを分別して回収する制度や、肥料利用の利便性向上などです。
この会社で、できることはまだまだ小さいですが、一歩一歩、あゆみを進めていきたいと考えています。そして、何かと誤解されがちな（あるいはほとんど認知されていない）メタン発酵や有機資源のリサイクルについて、少しでも知ってもらえるような情報発信ができれば、と思っています。