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気候変動に関するニュースです。
2021~2040年には、地球の平均気温が産業革命前と比較して1.5℃高くなるそうです。
これは2018年の予想よりも10年ほど早くなったそうで・・。2021年って今年ですよね・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA080YL0Y1A800C2000000/

... "とうとう・・" を続けて読む

またしても不穏なお天気が続いています。先週は給食残渣の調査で学校訪問をしていたのですが、3日目にして対象地区に大雨警報が出てしまい、学校がお休みに・・・

今のところ近隣では大きな被害はないものの、ちょっとした停電や雷雨が続き、天気予報があてにならない毎日です。日本での異常気象もさることながら、デスバレー(アメリカ)では54.4℃(!!)、カナダでも熱波で死者が出た後に山火事、ロシアでもシベリアで森林火災、そして世界各地で水害も多発していて、あまり報道されていないのが不思議なくらいです。

... "tipping point" を続けて読む

2030年代"半ば"にガソリン車の販売が日本でも禁止になるというニュースがありました。ただ、ハイブリッド車(HV)は禁止にはならないそうです。

温室効果ガスの排出を実質ゼロにするため、という事のようですが、電気自動車を普及させても、その電源が石炭火力発電では温室効果ガスの排出ゼロにはなりません。電源構成を考慮しないことには、意味がない規制だろうと思われます。

そこで、この決定をめぐって今後どんなことが起こるのか・・思い浮かんだことをいくつか挙げてみます。

... "ガソリン車の行方" を続けて読む

新型コロナウイルスの影響を受けて、タイでは「自家野菜を植える国民運動」というキャンペーンが実施されているそうです。

https://www.agrinews.co.jp/p51187.html

経済活動がパンデミックで停滞し、失業者が増えている・・というのはどこの国も直面している課題だと思います。が、そこでタイ政府はバンコク以外の76県で90日間のキャンペーンを展開。食糧自給や家計の足しにして、経済危機を乗り切ろう・・ということらしいです。
驚きなのは、その参加率。なんと、バンコク以外では94%の世帯がこのキャンペーンに参加しているとか。(キャンペーンは7月末までのようです)

前国王の「足るを知る経済」の哲学に基づいて考案されたキャンペーンだということですが、まず市長、村長みずからが野菜を栽培し、種を交換し、住民への栽培方法の指導もしてまわる・・苗や種の頒布などもあるそうです。

ステキですね~。考え方がいいですし、市長や村長がまず実践という所もいい。種やできた野菜を交換するというのもいい。そして参加率も高く、成果も上がっている(1年分に換算して日本円で約7000億円分の野菜を栽培したことになるとか!)。住居形態の違いや、気候の違いなど日本と異なる条件は色々と挙げられそうですが、そういうことではなく「日本じゃ考えられないな~」と思ってしまいました。

食べ物を育てることができる、という事は生きていく上での大きな安心感につながると思います。パンデミックで不安に陥ることが多い日々、食物生産に関わることで安心し、実益も得ることができる。費用対効果が高い、とてもいい政策だなぁと感心しました。そして、その政策が成功するのは政府や首長への信頼感や『農』への親しみが国民にあるからではないでしょうか。

日本でもホームセンターで苗の販売が伸びているそうです。一方で感染への危惧から都市部では個包装された工場野菜の売上も伸びているというニュースも目にしました。

水害(中国や、日本でもまた・・)、ウイルス、バッタの大量発生・・温暖化の実害が(ウイルスは直接的ではないでしょうが、深い相関がありそうです)止まらない昨今、小手先の対策ではもう如何ともしがたいところまで来ていると感じます。地に足の着いた、将来を見通した大きな流れができてほしいのですが・・

コロナウイルスの大流行でニュースもコロナ関連のものばかりです。
2月頃から予定していた予定や出張が中止になったり、延期になったりしています。確かに新幹線もガラガラで、打ち合わせや会議でもマスク率が非常に高く、「ああ、世の中コロナで大変なのだった」と思う瞬間があります。

一方で、住んでいるところが田舎で、もともと飲食店も人通りも稀なところ、通勤は主に自転車(5分)という日常生活は淡々として代り映えもなく、コロナ禍を実感することはあまりありません。子供が急に長い休みになってしまったことは大打撃でしたし(学校と給食のありがたさよ・・)、たまに行く隣町のドラッグストアやスーパーまで急にマスクとトイレットペーパーがなくなったりしているのは、純粋に驚きましたが・・

衣・食・住など生活の根本を支える活動以外の「不要不急」がいかに多いのか、そして日々の生活とそれら「不要不急」と分類される経済活動がどれだけ複雑に絡み合っているのか、ということが少し実感できます。

この絡み合いは、温暖化対策でも難しいところなのでしょう。コロナウイルスが中国で流行した前後で、中国の大気汚染が劇的に緩和したそうです。
https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/138000c
一説によると、この大気汚染の改善で『 5万~7万5000人が早死にリスクから救われた可能性がある 』そうです・・
https://www.cnn.co.jp/world/35150996.html

コロナウイルスはリスクが目前にあり、罹患者数や死者数が日々増えていることが不安を増幅させ、政治家や行政機関も対応を誤ると即「責任」につながることから有効性のある対策を模索しているように見えます。一方で、温暖化はどうなのでしょう?ウイルス同様に目に見えず、誰に影響が及ぶかは分からず、そしてもしかするとその影響は一過性のウイルスよりも大きいかもしれないのですが・・
後戻りができなくなるような転換点(tipping point)まで、あとどのくらい?と言われてもコトが大きすぎて自分と関りがあるように感じないのでしょうか?それとも、行政やマスコミが大きな問題として取り上げず、実効性のある対策を真剣に検討していないから、行動につながらないのでしょうか?

コロナ禍で可視化できるものが色々とあると思います。資本主義の限界もその一つかもしれません。災いには違いなく、沈静化を願うばかりですが、この災禍から何を得るのか、で、大げさなようですが今後の世界のあり方が左右されるのかもしれないとも思います。

台風がまたひどい被害をもたらしました。
私の身内でも、ここ数年間、昨年の西日本豪雨、大阪の台風、千葉の台風・・と被害に(断水・屋根が飛ぶ・停電・・など)あった親戚がいて、他人事ではなくこれからはいつ何が起きてもおかしくない、と実感しています。
そして不思議なのは、これだけ「異常気象」「温暖化による気候変動」が原因であるという指摘や認識がありながら、温暖化対策が全くと言っていいほど進まないこと。

今回の台風でも被害を取り上げる報道では、今後の対策として「インフラの強靭化」が必要という専門家の見解も示されていました。気候変動に対してインフラを強化してこれまでの「想定」以上の災害に耐えるようにしていく対策は確かにある程度は必要かもしれません。また、温暖化を進行中の事実として受け止めて、適応策を検討することも必要でしょう。ただ、それ以外に、これ以上温暖化が進行しないように今まず何ができるかを国全体が全力で考えるべき時なのではないでしょうか。

最近、日本でも注目されている16歳の環境活動家Greta Thunbergがアメリカでのインタビューで、自国(スウェーデン)とアメリカで気候変動対策に違いを感じますか、と問われて、「温暖化が、自国では事実として受け止められているのに対して、アメリカでは『信じるか、信じないか』というような扱いであること」という主旨の発言をしていました。日本でも温暖化に関してはまだまだ懐疑派と無関心層が多い気がします。災害報道に、その根本原因の解明と対策を進める視点があれば温暖化に対する国民の理解や関心は一気に広がり、深まる、と思うのですが、毎回ショッキングな映像だけが繰り返され、ニュースとして消費されてしまう事が残念です。

Greta Thunberg

温暖化で、氷が解けるとか海面が上昇するとかいわれてもピンと来ない人が多いと思いますが、海面が上昇すると日本の海沿いがどうなるのか、海水温や気温が上がるとどれだけ日本の農業に影響が出て、台風の経路や強さが変わり、豪雨の頻度が増えるのか、そういった身近な情報に置き換えての踏み込んだ報道や情報提供がもっとあればいいのに、と思います。