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異常気象と温暖化対策

台風がまたひどい被害をもたらしました。
私の身内でも、ここ数年間、昨年の西日本豪雨、大阪の台風、千葉の台風・・と被害に(断水・屋根が飛ぶ・停電・・など)あった親戚がいて、他人事ではなくこれからはいつ何が起きてもおかしくない、と実感しています。
そして不思議なのは、これだけ「異常気象」「温暖化による気候変動」が原因であるという指摘や認識がありながら、温暖化対策が全くと言っていいほど進まないこと。

今回の台風でも被害を取り上げる報道では、今後の対策として「インフラの強靭化」が必要という専門家の見解も示されていました。気候変動に対してインフラを強化してこれまでの「想定」以上の災害に耐えるようにしていく対策は確かにある程度は必要かもしれません。また、温暖化を進行中の事実として受け止めて、適応策を検討することも必要でしょう。ただ、それ以外に、これ以上温暖化が進行しないように今まず何ができるかを国全体が全力で考えるべき時なのではないでしょうか。

最近、日本でも注目されている16歳の環境活動家Greta Thunbergがアメリカでのインタビューで、自国(スウェーデン)とアメリカで気候変動対策に違いを感じますか、と問われて、「温暖化が、自国では事実として受け止められているのに対して、アメリカでは『信じるか、信じないか』というような扱いであること」という主旨の発言をしていました。日本でも温暖化に関してはまだまだ懐疑派と無関心層が多い気がします。災害報道に、その根本原因の解明と対策を進める視点があれば温暖化に対する国民の理解や関心は一気に広がり、深まる、と思うのですが、毎回ショッキングな映像だけが繰り返され、ニュースとして消費されてしまう事が残念です。

Greta Thunberg

温暖化で、氷が解けるとか海面が上昇するとかいわれてもピンと来ない人が多いと思いますが、海面が上昇すると日本の海沿いがどうなるのか、海水温や気温が上がるとどれだけ日本の農業に影響が出て、台風の経路や強さが変わり、豪雨の頻度が増えるのか、そういった身近な情報に置き換えての踏み込んだ報道や情報提供がもっとあればいいのに、と思います。

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