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今年度から、岡山県の3Rアドバイザ(正式には岡山県中小企業3R推進アドバイザ)をさせていただくことになりました。
県では「おかやま廃棄物ナビ」というサイトを運営しており、廃棄されるものを資源として活用するためのマッチングなども行っています。
3Rとは、Reduce・Reuse・Recycle(削減・再利用・リサイクル)の3つのRのことです。
・Reduce(リデュース):製品をつくる時に使う資源の量や廃棄物の発生を少なくすること
・Reuse(リユース):使用済製品やその部品等を繰り返し使用すること
・Recycle(リサイクル):廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること

で、3Rアドバイザって何するの?と言われそうですが、基本的には再資源化できそうな(でも現状廃棄されている)ものが出る事業所さんと、こんな資源があれば活用できるのにな、という事業所さんのマッチング支援です。マッチングシステムへの登録支援や説明などを訪問して行います。ご希望のある県内事業所さんはお声がけくださいませ。事務局は「岡山県循環資源総合情報支援センター」として岡山県環境保全事業団が行っていますので、事務局にご連絡いただいてもOKです。

食品系に特化した事業系食品ロス削減マッチングサービス「岡山フードトリップ」も今年度からスタートしています。

バタバタと年度末を終え、4月。
まずは散らかったフォルダとデスクトップ(パソコンも、リアルな机上も・・)の整理をして、忙しくて手が付けられなかった書類整理なども今のうちにやっておかねば、、と作業を進めています。

そして、昨年度開始した「加工事業」のテコ入れも。
冬に試作をすすめ、商品化したものもいくつかありますが、販売や商品ラベルなど決め切れてないことがたくさんあり、てんやわんやしています。冬場に本業が忙しく手を付けられなかったことが多々あり、ここから数か月はちゃんと加工を「事業」にできるように準備しないと・・と思っております。

商品を作ってみて、感じたこととしては「箱」「ラベル」などが意外とコストがかかること。そして、びんをリユースしたい!と思うとこれも簡単ではないこと。ラベルシールも「再剥離」タイプだとはがれやすかったり、なるべく貼るものを少なくしようと思うと、入れたい情報が入れられなかったり、四苦八苦しています。「作ること」と「売ること」を両方考えないといけないしで、なかなか軌道に乗るまでは大変そうですね・・

2月の終わりからは岡山市内の自然食品のお店に置いていただいています。店長さんがさっぱりとしたステキな方で、びんのデポジット制というなかなかに面倒なこともすんなりと引き受けてくださいました!もっと販路は増やしていかないといけないのですが、最初にいいお店に出会えたのは本当に運がよかったと思っています。

さて、屋号ですが加工品事業は「八百吉商店」(ヤオヨシショウテン)とすることにしました。地域産の野菜・果物を材料に使うので八百屋っぽいイメージと、会社のある地域「吉永」の一文字を頂いて、やおよし、です。少しづつHPを作ったりもしているので、覗いてみてください。

八百吉商店のHPはこちら→https://0831jam.storeinfo.jp/
販売してくださっているらんらん亭さんはこちら→https://ranrantei.net/

気候変動に関するニュースです。
2021~2040年には、地球の平均気温が産業革命前と比較して1.5℃高くなるそうです。
これは2018年の予想よりも10年ほど早くなったそうで・・。2021年って今年ですよね・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA080YL0Y1A800C2000000/

... "とうとう・・" を続けて読む

7月からレジ袋が有料化されました。
「レジ袋だけを有料化して意味があるのか?」など疑問は数々ありますが(個人的にはお肉やお魚の発泡トレーを減らして欲しい)とりあえず「袋は有料」という事で、今まで無意識だった事を少し考えるというきっかけにはなるのではないでしょうか?

買い物に行ってみると、有料化の効果か、マイバッグ持参の方が増えているようです。マイバッグも機能的なもの、しゃれたもの、色々とありますが、すぐに捨ててしまうと使い捨ての袋よりも無駄になりますのでなるべく長い間、頻繁に使ってあげましょう…

さて、このレジ袋有料化には抜け道(?)があって、ザックリ言うと以下のような袋は有料化しなくてもよいことになっています。
① 厚手のもの(厚さ50μm以上)
②生分解性プラ性のもの
③バイオマス素材が25%以上配合されているもの

企業の中にはレジ袋有料化の前から、プラ製品の削減に取り組んでいるところも多く、生分解性プラやバイオマスプラには注目が集まっています。
バイオマスプラは、バイオマスの配合割合や厚み、原料樹脂等にもよりますが一般的に通常のプラよりも強度が低い(袋の場合、破れやすい)、価格が高い、などの特徴があります。バイオマス比率を高めていくと、どんどん「安い、強い、劣化しにくい」というプラスチック製品の利点を手放すことになってしまい・・果たしてそこまでして「プラスチック」にこだわる必要があるのだろうか?と疑問に思ってしまいます。

生分解性プラはどうなのでしょうか?これも色々な種類があるのですが、一概に「生分解性」=「環境にやさしい」という訳でもなさそうです。(バイオマスプラ=生分解という訳でもないです。ただし、バイオマスプラで生分解のものもあります。)
大手コンビニチェーンが昨年秋ごろからアイスコーヒー用のストローを生分解性プラにした、ということで、もらってみました。1月から会社の前の花壇に日付を書いて挿しているのですが・・約半年を経た今も、一向に分解する気配はありません。

疑問に思って、調べてみたのですが、どうやら好気性の環境での分解については58℃程度の温度を保った模擬コンポスト状態で何日でどの程度分解するのか、という試験が規格として使われているようです。生分解性のデータとして示されていたグラフでは28日で90%程度が分解したという事でしたが、28日間も58℃を保つ環境とは、なかなかに条件が厳しいですね。つまり自然界で放置された「生分解性」プラはかなりの期間、分解されずに残るのだろうなと考えさせられます。

海水での分解試験も、4週間程度で25%に届かない程度の分解率のようでした。

思う事は、やはり「生分解」という言葉に安易に流されてはいけないなぁということです。「エコ」や「環境にやさしい」という言葉はすでに何の意味もないほど多用されていますが、時々立ち止まって考えたり、調べたりすることが必要だと思います。

大変遅くなりましたが、今年初めての投稿です。
本年もよろしくお願い致します。
新しい一年が災害などの少ない穏やかな一年でありますように・・

秋ごろからバタバタしておりすっかり更新が途切れておりました。
時間が経つのは早いもので、気が付くともう1月も後半です。

今年の業務は「安定」とは言えないまでも今まで関わってきた地域で引き続き形を変えての仕事も続きそうな見込みです。
これまで仕事をした地域や関係者との関りが何らかの形で続いたり、発展して、多方面からの支援ができることは嬉しい限りです。コンサルは「モチを絵に描く」だけの仕事とも思われがちですが、一緒に餅つきをするようなコンサルティング会社でありたいと思っています。

さて、表題の「リンのはなし」は、昨年末ごろに朝倉書店から販売されている本のタイトルです。リンは枯渇性の資源であって、農業にも欠かせない肥料の三大要素の一つです。人体や動物にも必要なので、下水や畜糞にも含まれていますが(技術的にはリサイクル可能であるにも関わらず)リサイクルはあまり進んでいません・・。という程度の知識はあったのですが、この本にはリンをめぐる情報が整理されていて、切り口も世界的な情勢や政策の違いによる日本のリン自給への体制構築が遅れていることなど、学術的なことにとどまらず読み物として秀逸でした。

まずは、リンが大事なんだということを多くの人に認知してもらうことと、(リンに限らず)地下資源はなるべく掘り出さず、将来世代に残す事、掘り出す場合はなるべく循環利用をすることで地下資源の枯渇を遅らせることが必要だという言葉には深く納得でした。

http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-14107-8/