2030年代"半ば"にガソリン車の販売が日本でも禁止になるというニュースがありました。ただ、ハイブリッド車(HV)は禁止にはならないそうです。
温室効果ガスの排出を実質ゼロにするため、という事のようですが、電気自動車を普及させても、その電源が石炭火力発電では温室効果ガスの排出ゼロにはなりません。電源構成を考慮しないことには、意味がない規制だろうと思われます。
そこで、この決定をめぐって今後どんなことが起こるのか・・思い浮かんだことをいくつか挙げてみます。
- HVはOKということで、軽自動車を含め低コストで作れるマイルドハイブリッドという名の「ほぼガソリン車」が激増する
- とはいえ、EVも増えるので電気への依存度も上がるし、安定電源が必要だけどCO2の排出は増やせない、という理由で原発依存の電源構成プランが復活する
- 計画年度が近くなって、禁止はさすがに業界への打撃が大きい、ということになり規制が緩くなる‥もしくは規制時期の延期になる
- 炭素税が増えて、ガソリンが高くなる
・・どれも、ちょっとありそうな感じですが、いかがでしょう。
本当に必要なエネルギーがどれだけなのか、何をどこまで減らすのか、必要量を賄うのにどれだけの再生可能エネルギーが活用できるのか・・"総合的・俯瞰的"な視点が欲しいなぁと思います。
個人的にはエンジン車は嫌いではないのですが(車のことはよく分かりませんが、電気自動車はなんだか信用できないな~と思っている古い人間です)、世の流れでEVシフトも仕方がないとは思います。が、骨抜きの政策に振り回されるのは勘弁してほしいところ。せっかくやるなら本当に環境負荷の大幅削減を目指していい流れを作ってほしいですね。