しばらく前の話ですが、学校でALT(外国語指導助手)をしている知人から日本の税金のことを教えてほしい、と言われました。
ALTと言えば、私たちが子供のころはアメリカ人やイギリス人が多いというイメージでしたが、最近は(?もしくはこの地域では?)フィリピンやジャマイカなど出身地も多様化しているようです。この質問はフィリピンの若者からでした。
『税金(所得税)を払わないといけないのではないか?でも会社に聞いてもよく分からなくて』というのが、質問の主旨だったのですが、調べてビックリ・・。あまりにも不親切なのです。源泉徴収票の英訳すら国は用意しておらず(ネット検索で英訳がいくつかみつかりましたが、国税庁では見当たりませんでした。)、確定申告のソフト(e-tax)もマニュアルの英訳などはあるけれどもソフトは外国語非対応。きっと日本で働く諸外国の方は何にどれだけお金を払っているのか給与明細や源泉徴収票をもらってもチンプンカンプンなんじゃないでしょうか・・
知人は、英語教室での副収入があるので税金のことを気にしていたようで、「払わないといけないものはちゃんと払いたい」というなかなかにスバラシイ心意気からの相談でした。いい若者がいるもんだ~と思う反面、外国人材の活用・・なんていいながら(彼らから税金も取りながら)税金についての情報提供も不十分な国に進んで税金を払う必要なんてあるのかしら、と若干疑問にも思ったのでした。(国税局の英語ページ、その他もろもろの情報提供はしましたが)
試しに調べてみましたが、韓国でも英語サイトはちゃんと税金の計算ができるようになっていましたし、アメリカのIRSは6か国語対応です。
日本にも150万人近くの外国人が働いているというのに、なんだかな~とまた一つ日本の残念なところを発見した気分でした。