「NIMBY」という言葉をご存知でしょうか?ニンビーと読みます。
迷惑施設のことで、『(社会的には必要でも)うちの裏庭には作らないでほしい』(=Not In My Back Yard!) ような施設のことです。ごみ処理施設は、かつては近隣住民から嫌がられて、今でも時には地域の反対運動も起きたりします。やはり臭気や、周辺の自然環境への影響や、地域のイメージや、いろんなことを考えるとNot in my backyard!と言いたい気持ちになるんだろうなぁ・・。だけれど最近のごみ処理施設は環境汚染の原因物質の排出にはキビシイ規制があるし、そんなに心配するほどでもない。かも。
そして、一般廃棄物を処理しているメタン発酵施設の中には地域に溶け込んだ施設もあります。代表的なのが福岡県大木町の「くるるん」。生ごみやし尿をメタン発酵させて液肥として利用している施設ですが、道の駅やレストランが同じ敷地内にあって、町内外から食事や買い物に訪れる人でいつも賑やか。もちろん視察者も多い。そして近隣の人は「処理施設」が敷地内にあると知らなかったりすら(フツーの道の駅&レストランだと思っていたり)するらしいのです。
近所にあるちょっと便利な道の駅、ちょっと行きやすいレストラン、そんな風に地域に受け入れられる処理施設というのはいいですね。自分と、地域のみんなが出すごみは、よそに押し付けずに地域内で処理する。循環させてまた地域の恵みになるように。
これからの世の中NIMBYな施設は増えるのでしょうか?減るのでしょうか?減らせるだけの技術はあるはずですが、なかなか難しい問題ですね。
ただ、近所にはごめんだ!と、よそに押し付けて知らん顔、というのが一番よくないのではないかなぁ。とは思います。基地問題のニュースを見ていて、沖縄の人にとってはNIMBY!である基地を私たちは自分事として捉えてないなぁ・・とシミジミ。
爆音を響かせ何度も頭上を往来する戦闘機とはできれば無縁で暮らしたいし、キレイな海は海のままで基地建設のために埋め立てたりしてほしくないですよね。こんなNIMBYな施設は将来的には日本からは無くなったらいいのにと思うのは、平和ボケした人間の理想なんでしょうか・・