あっという間に3月になってしまい、やっと今年最初の投稿です。
会社を登記してから3年ちょっと経ち、農業や六次産業化、福祉などの分野にも当初思っていなかった形で関わりが出てきています。そんな中で、昨年の半ば頃から、この会社でも農業に挑戦したいなぁと考えるようになってきました。コンサルティング会社として、企業や自治体の支援をしてきましたが、それだけでなく、自分たちでも何かをしたい・何かを作りたいという気持ちが少し出てきたところです。
しかし、調べれば調べるほど、農業って大変ですね。就農ガイド的な資料を読み漁ったり、作物の検討なんかもしていますが、先行きが全く見込めないのです。
各地の就農ガイドには様々な作物の経営シミュレーションが掲載されているのですが、どれも「ベテラン農家が条件の良い圃場で栽培した場合」の条件。そして、労賃「以外」の経費(農業資材など)と売上見込みが一覧になっています。が、ベテラン農家が好条件で、という前提にも関わらず、時間給換算では数百円(最低賃金にも届かない)という作物もザラです。条件が良い圃場もなく、栽培技術があるベテランでもなく、農業用の設備や機械もない新規参入者が入る余地はなさそう・・。さらに言えば、農業にチカラを入れている地域でもなく、マーケットになる大消費地へのアクセスが悪い地域性というのも悪条件でしょうか。
アイディアとチャレンジ精神あふれる起業家だったらそこを何とかうまいこと、、確かにそういう方もいらっしゃるけれど、普通通りに普通の農業を考えるとなかなかな「無理ゲー」だなぁと机上調査のみで思い知りました。日本の農業は就農者数も減少の一途、担い手の高齢化も深刻・・でも、それも納得です。
※ちなみに
平成7年 256万人 平均年齢59.6歳 だった基幹的農業従事者数は
平成27年 175万人 平均年齢67.0歳… どんどん少なく、高齢化しています。(農林水産省データ)
という感じで早々に挫折しそうな気配ですが(笑)まずは農産加工にチャレンジできればと考え始めました。加工も簡単ではないし、まだ何の見込みがあるわけでもないのですが・・(むしろこれまで安易な「6次産業化」はろくなことにならない!と思ってきたクチですが、ベースとなる1をすっ飛ばし2×3・・?)
アイディアだけでもすでに二転三転しているので、どちらの方に転がっていくのか不安もありますが、良い展開をご報告できるようがんばります・・。
世間が新年度になり、本業が動き出すと忙しさを理由にうやむやにしてしまいそうなので、決意表明を兼ねて、登記の事業目的の追加手続きもしてきました。