コンテンツへスキップ

消化液肥で育てた野菜は美味しいか?

今年度、メタン発酵消化液肥の肥効分析のお手伝いをしている関係で、先日レタスの収穫(のお手伝い)に行ってきました。
・メタン発酵消化液
・化学肥料(慣行栽培)
・無肥料
と区画を分けて、肥料以外の栽培方法は同じにした野菜を何種類か育てています。今回はレタスがそろそろ・・という事で、肥効分析に送るためのサンプル採取と収穫量の重量測定もおこないました。
まず、驚いたのは意外と無肥料でも育っていること。元々使っていた畑なので土壌に肥料成分が残っていたのかもしれませんが、見た目は液肥区と遜色ない感じです。
収穫重量と、肥料成分がどれだけ葉に吸収されているかの分析、で肥効を判定するのが今回の主目的ですが、味はどうなんでしょう。
圃場の管理をしてくれている農ガールが、「液肥のレタスはめっちゃおいしいよ!」というので、計量後に食べ比べをしてみました。
結果!本当においしかった・・・見た目は同じレタスなのに、その差歴然です。驚きました。

まず、化学肥料区のレタスはよくある苦味の残る味でした。(硝酸態窒素が残ると苦味が出るというので、化学肥料で大きく育てるとこうなるのでしょうか?)
液肥のレタスは、ちょっと生育状況(見た目)は全体的に貧弱でしたが甘味とうまみがあって、生で食べてもおいしい!
そして無肥料のレタスは、甘みもない、苦味もない、味気のないレタスでした・・きっとドレッシングかけちゃえば、パリパリとした食感は共通なので気にならない、かな。

そのほかの圃場条件は統一しているので、やはりこの味の差は肥料の差としか思えません。厳密な比較栽培実証は私も始めてで、興味深いものでした。

今回は、化学肥料区と液肥区のレタスを食味分析にも出しているので、その結果がどう出るのか楽しみでもあります。

残念なのは、昨年まで精力的に液肥を利用してくれていた畑が、今年はレタスの追肥では液肥を使っていないというお話を聞いたこと。
理由は「追肥に手間がかかるから」とのことでした。味がよくなるのは知っている。使いたい、でもコストを考えると一つ一つジョウロで液肥をやるのは大変で、液肥がタダでも割に合わないそうです。販売価格は見た目(規格)と重量、市価で決まるので、いくら味が良くても付加価値にはなりにくいのですね。

栽培品目を絞って大規模で栽培に専念すると、一般の流通販売経路に乗せることが前提になりがちです。そんな時、「味がいい」を売りにできないのは何とも残念です。

以前、養豚農家さんから聞いた「美味しい豚の作り方はみんな分かってる。ただ、やらないのは手間ひまかけて育てても値段が変わらないからだ。」という発言を思い出しました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。